「アニメの原画って色鉛筆で描いてるの?」
「赤や青の線って何の指示?」
アニメの原画展やメイキング映像を見ると、黒い線だけでなく赤・青・緑の色鉛筆が使われていて気になりますよね。
結論
✅ 原画の清書は色鉛筆では描かない
✅ ただし動き・修正・指示書き込みに色鉛筆は使う
本記事では、
- 色鉛筆を使う理由
- 色ごとの意味
- 実際の現場で使う画材
- デジタル作画での扱い
をわかりやすく解説します。
目次
アニメ原画に色鉛筆が使われる理由=「指示と情報の可視化」
アニメ原画のメイン線は 鉛筆・シャーペン(黒) で描きます。
色鉛筆は「絵を描くため」ではなく 指示を書き込むため に使います。
色を使い分ける目的は以下です。
| 目的 | 理由 |
|---|---|
| 修正指示 | どこを直すか瞬時にわかる |
| 動きの補足 | 連続した動きの流れを説明できる |
| 伝達の効率化 | 作監・動画・仕上げ担当が誤解しない |
| 作業スピード向上 | 複数スタッフで作業しやすい |
→ つまり、「現場の情報伝達ツール」=色鉛筆 です。
アニメ原画で使う色と意味(現場の共通言語)
すべてのスタジオで完全統一はされていませんが、主にこの使い分けが基本です。
| 色 | 使われる意味 |
|---|---|
| 🔴 赤 | 修正・強調・作画監督のリテイク指示 |
| 🔵 青 | 動きのガイド・タイミング補助・ラフの流れ |
| 🟢 緑 | カメラワーク補足、パーツごとの指定 |
| 🟠 オレンジ・ピンク | 追加指示・差分・特別な注記 |
例)
赤で「顔の角度直し」、青で「流れの動線」、緑で「カメラ寄り」と書くなど。
アニメ原画で使われる画材・道具一覧
| 道具 | 役割・特徴 |
|---|---|
| シャープペン(0.3〜0.5mm) | 主線・ディティール |
| 鉛筆(B~2B) | 強弱つけた線やラフ |
| 色鉛筆(赤/青/緑) | 修正・指示・動き補足 |
| 原画用紙(トンボ入り) | 位置・セル管理・撮影基準 |
| ライトボックス | 重ねて清書・動き確認 |
紙芝居のように絵を積み重ねて動きを作るので、位置ズレ防止用の「トンボ(+印)」が印刷された専用用紙を使います。
デジタル作画でも“色鉛筆文化”は残っている
今はCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)が主流ですが、
- 赤=修正レイヤー
- 青=動線ガイドレイヤー
- 緑=注釈レイヤー
のように“色分けの文化”はデジタルでもそのまま継承されています。
つまり、
色鉛筆 → レイヤーカラーに置き換わっただけで役割は同じ です。
なぜアニメ業界はこの方式を続けるのか?
理由はこれです。
- 誰が見ても直感的に理解できる
- 修正の意図を言語不要で伝えられる
- 作品クオリティと作業速度が上がる
→ 色は“世界共通の作画指示言語” になっているのです。
まとめ:アニメ原画と色鉛筆の関係を一行で
色鉛筆は“描くため”ではなく“伝えるため”に使う、アニメ制作のコミュニケーションツール”です。
原画展示やメイキングを見るときは、
- 赤=修正
- 青=動き
- 緑=カメラ・補足
この視点で見ると、制作意図が一気に読めるようになります。
次に原画を見るときは、ぜひ“色のメッセージ”を読み解いてみてください。

