昭和40年代(1965〜1974年)は、日本のアニメ文化が大きく成長した時代です。
この時期には、現在でも愛され続ける名作が多数誕生し、テレビアニメの基盤が固まりました。
この記事では、昭和40年代の代表的なアニメ作品と時代背景をわかりやすく解説します。懐かしの名作を振り返りたい方や、当時のアニメ史を学びたい方におすすめです。
目次
昭和40年代のアニメとは|テレビアニメ黄金期の始まり
昭和40年代は、日本のアニメが映画からテレビ中心へと大きく変化した時期です。
1963年放送の『鉄腕アトム』で始まったテレビアニメブームがさらに拡大し、週刊連載漫画のアニメ化が加速しました。
同時に、ロボット・スポーツ・少女向けアニメなどジャンルが多様化したのも特徴です。
- テレビ普及率が上がり、家族でアニメを楽しむ文化が広まった
- スポンサーの支援により毎週放送の長期アニメが増加
- マーチャンダイジング(おもちゃ・文具などの関連商品展開)が盛んになった
昭和40年代前半(1965〜1969年)の代表的なアニメ
昭和40年代前半は、ロボットアニメと少年向け冒険アニメが台頭した時代です。
鉄人28号(1963〜1966)
- 日本初の巨大ロボットアニメとして人気を獲得。
- 後のロボットアニメの礎を築いた作品。
オバケのQ太郎(1965〜1967)
- 藤子・F・不二雄&藤子不二雄Ⓐによるコメディ。
- 日本中の子どもたちに「Qちゃんブーム」を巻き起こした。
巨人の星(1968〜1971)
- 本格的なスポ根(スポーツ根性)アニメの先駆け。
- 星飛雄馬の過酷な練習と感動的なドラマが話題に。
サイボーグ009(1968〜1969)
- 石ノ森章太郎原作のヒーローアニメ。
- 多国籍キャラのチームヒーローという画期的な設定。
昭和40年代後半(1970〜1974年)の代表的なアニメ
後半は、少女向け作品や新ジャンルの開拓が目立つ時代でした。
あしたのジョー(1970〜1971)
- ボクシングをテーマにした熱血アニメ。
- 主人公・矢吹丈の壮絶な生き様が社会現象に。
魔法のマコちゃん(1970〜1971)
- 女の子向け魔法アニメの定番を築いた初期作品。
- 後の『魔法少女』ジャンルに大きな影響を与えた。
天才バカボン(1971〜1972)
- 赤塚不二夫原作のギャグアニメ。
- 「これでいいのだ!」の名セリフでおなじみ。
科学忍者隊ガッチャマン(1972〜1974)
- 戦隊ものの元祖といわれるアクションアニメ。
- チーム戦闘のかっこよさとドラマ性で人気に。
キャンディ・キャンディ(1976〜)※昭和50年代手前
- 少女漫画アニメの金字塔。昭和40年代後半の雰囲気からの流れを汲む代表例。
昭和40年代のアニメが今でも愛される理由
- 物語が王道で分かりやすい:努力・友情・勝利を描く作品が多い
- 親子で楽しめる設定:ギャグとドラマがバランス良く組み込まれている
- キャラクターの個性が強い:Q太郎、星飛雄馬、ジョーなど記憶に残る主人公が多数
- 音楽の名曲が多い:主題歌がシンプルで覚えやすく、今も歌われることがある
昭和40年代のアニメを今から視聴するには
- 配信サービスを活用する
U-NEXT、dアニメストアなどでは昭和の名作アニメを多数配信。 - DVD・Blu-rayボックス
復刻版が多く、コレクターにはおすすめ。 - YouTube公式チャンネル
一部作品は公式配信されているので手軽に視聴可能。
昭和40年代のアニメ年表一覧
| 年代 | 主な作品 |
|---|---|
| 1965年 | オバケのQ太郎、宇宙パトロールホッパ |
| 1966年 | 魔法使いサリー、レインボー戦隊ロビン |
| 1967年 | パーマン(第1作)、悟空の大冒険 |
| 1968年 | 巨人の星、ゲゲゲの鬼太郎(第1期)、サイボーグ009 |
| 1969年 | ひみつのアッコちゃん、タイガーマスク |
| 1970年 | あしたのジョー、魔法のマコちゃん |
| 1971年 | 天才バカボン、アパッチ野球軍 |
| 1972年 | 科学忍者隊ガッチャマン、デビルマン |
| 1973年 | ドロロンえん魔くん、キューティーハニー |
| 1974年 | 宇宙戦艦ヤマト、アルプスの少女ハイジ |
まとめ:昭和40年代のアニメは今でも新鮮で楽しめる
- 昭和40年代は、スポ根・ロボット・魔法少女・ギャグなど多様なジャンルが誕生した黄金期。
- 『巨人の星』『あしたのジョー』『ガッチャマン』など、今でも語り継がれる名作が多数。
- 現在は配信サービスやDVDで手軽に視聴可能なので、当時を知らない世代でも楽しめます。
懐かしの名作を改めて見返し、日本アニメの原点に触れてみましょう。



